ただ真っ直ぐに、君が好き。
「美晴ちゃんのこと、名字で呼んでるの!?」

「か、母さん…やめろって…」

「お父さんと一緒で奥手ねぇ」

「うるっせ」



顔を真っ赤にするアオくん。

フフッ、可愛いなぁ…



「ほらほら、今呼んじゃいなさいよ、美晴ちゃんって!」

「なんでちゃん付けなんだよ」

「呼び捨てでもなんでもいいから早くっ!!」



キラキラした目でアオくんを見るマナさん。

アオくんは自分と格闘している。

そんなアオくんが可愛くて、思わずクスクスと笑ってしまう。



「~っ!!」



思いっきり立ち上がったアオくん。

ふえぇっ!?



「母さん、俺、自分の部屋行くから!!」



ズンズンと、私の手を引っ張りながら進んでいくアオくん。

でもその顔は真っ赤になっていて、やっぱり可愛かった。
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