【完結】完璧上司の裏の顔 オタクなコスプレ配信者♀、実はファンだった上司に溺愛求婚される
二章 地味子の日常
「高倉さん、これやっといて。私定時に帰るからさ」
「はい」
会社で大卒のキラキラ港区系女子、営業部の立花ミホに顎で使われるのにも、慣れた。
毎月ネイルやまつ毛エクステをして、日々ハイスペックな男子を追い求める肉食女子。
趣味は合コンとクラブ巡り。
根っから陰キャでコミュ障の千紗とは対極の──。
千紗は目立つのは嫌いだし、身バレを恐れて元から地味な服装を一層地味にして、伊達メガネまでかけている。
地味でダサく群れる仲間もいない千紗は、格好のマウント対象だった。
だが変に目立って目をつけられるよりは、馬鹿にされているほうが気楽というもの。
早く終わらせるため、仕事に集中していると、キラキラ女子軍団が遠巻きに話しているのが聞こえてきた。
「ちょっとー合コンだからって、バイトにあんな仕事任していいわけー?」
「いいの、いいの。 あの子にどうせ予定なんかないんだからさっ! どうせお金もないし、男もいないっしょ。無駄に仕事は早いし文句言わないから便利だよね。今流行りのAIみたいだよね。あの子」
「言い過ぎだよー、あはは」
「はい」
会社で大卒のキラキラ港区系女子、営業部の立花ミホに顎で使われるのにも、慣れた。
毎月ネイルやまつ毛エクステをして、日々ハイスペックな男子を追い求める肉食女子。
趣味は合コンとクラブ巡り。
根っから陰キャでコミュ障の千紗とは対極の──。
千紗は目立つのは嫌いだし、身バレを恐れて元から地味な服装を一層地味にして、伊達メガネまでかけている。
地味でダサく群れる仲間もいない千紗は、格好のマウント対象だった。
だが変に目立って目をつけられるよりは、馬鹿にされているほうが気楽というもの。
早く終わらせるため、仕事に集中していると、キラキラ女子軍団が遠巻きに話しているのが聞こえてきた。
「ちょっとー合コンだからって、バイトにあんな仕事任していいわけー?」
「いいの、いいの。 あの子にどうせ予定なんかないんだからさっ! どうせお金もないし、男もいないっしょ。無駄に仕事は早いし文句言わないから便利だよね。今流行りのAIみたいだよね。あの子」
「言い過ぎだよー、あはは」