【完結】完璧上司の裏の顔 オタクなコスプレ配信者♀、実はファンだった上司に溺愛求婚される
その言葉に、千紗はほっとする。
「田吾作さん、ありがとう。ほんとに助けられる……」
千紗は、田吾作さんに励まされて、少しずつ気持ちが楽になっていった。
「田吾作さん、私、田吾作さんのことが好き」
しばらく無言だったが、やがて田吾作が口を開いた。
「千紗ちゃん、ありがとう。そんなこと言ってもらえるのは嬉しいけど。リアルで会ったこともないから……その言葉を貰って嬉しいとだけ言っておく。これからも千紗ちゃんの味方でいるよ」
田吾作さんの言葉に胸が熱くなり、涙があふれた。千紗を大切にしてくれた父親と田吾作さんをつい重ねてしまう。
「ありがとう、田吾作さん」
その夜、千紗は田吾作との会話を思い出しながら、少しだけ幸せな気持ちで眠りについた。