【完結】完璧上司の裏の顔 オタクなコスプレ配信者♀、実はファンだった上司に溺愛求婚される
六章 上司の好意は災いの元
「また変なコメント来てる。怖いなぁ」
@万年寝太郎:タマちゃーん。どうして前は返事くれたのに、無視するのぉ? ファンは大事にしないと駄目じゃん。それともちょっと登録者数増えたら天狗?
こっちも考えあるからちゃんと対応してねー♪♪ 夜道気を付けるんだよ! 変態がタマちゃんのエロボディ狙ってるかもだし。
「キモ! こわ!!」
最近、動画やSNSに万年寝太郎というユーザーから執拗に卑猥なコメントや脅迫とも取れるメッセージが来る。
ブロックしても逆上するか、またアカウントを作り直して粘着するだけだと思ってスルーしていたのだが、最近内容がエスカレートしている。
田吾作からアドバイスされたとおり、身バレ防止には万全を期している。
それでもやはり世のネットストーカーの特定技術は凄まじいと聞くから、不安にはなる。
普段は家からお弁当を持ってきているが、昨夜深酒をして、お米を炊き忘れたので、一人でランチに来ていた。
お洒落とは程遠い寂れた食堂で一人、暗い顔で万年寝太郎のコメントを見ていると、偶然井村がやってきた。
一人で来た井村は、千紗に声をかけた。