【完結】完璧上司の裏の顔 オタクなコスプレ配信者♀、実はファンだった上司に溺愛求婚される

「なにかイベントなのかな」

 身を乗り出して花火を見る千紗の肩を井村が抱いた。

「きれい。私の人生にこんなに素敵な夜が来るとは思わなかったな」
「これからも続くよ。続けよう」

 美しい夜景の上で花火が散る。涼やかな夜風が二人を心地よく包んだ。

美しい光が咲いては、また散っていく中。穏やかな時間を過ごす。夜景を眺めながら、千紗は幸せそうな表情で夫となった人の肩にもたれた。彼は彼女を優しく抱きしめ、互いの温もりを感じながら、幸せを噛みしめていた。

< 303 / 304 >

この作品をシェア

pagetop