聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
目を離すことを、許してくれない。
「あなたは自分の容姿をまるでわかっていない。ただでさえこの付近は低俗な奴らばかりいるというのに…この街にいたらわかるはずでしょう?」
「っち、違…!私、この近くに住んでません…っ!」
諭すような物言いをされて、思わず否定した。
「…そうでしたか。それは失礼。確かに見ない顔ですね。それなら仕方ない…」
あ…わかってくれた…のかな?
意外とすんなり謝られて拍子抜けする。
ちょっと怖い人かも…って思ったけど、そんなことはなさそ───
「とでも言うと思いました?」
「っひゃ…!?」
安心していたら、そのままベッドに押し倒されてしまった。
「安直すぎる。どうせまた同じようなことを繰り返して、今度こそ酷い目に会いますよ」