聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
「またきっと会えますよ。今日はお姉ちゃんと帰りなさい。いい子ですから、ね?」
紫呉さんのその言い方があまりにも素敵で、思わず私もカッコイイと思わざるを得ない。
「っ…はい」
あーちゃんもあーちゃんで、ボッと顔を真っ赤にさせて小さく頷いた。
し、紫呉さん凄い…あーちゃんの扱いがとっても上手。
あーちゃんは姉の私から見ても中身も容姿も本当に可愛くて、つい最近までずっと可愛がってきた。
でも…それに嫌気がさしたのだろう。
中学校に上がってから、私に対してなんだか冷たく感じる。
反抗期かなぁ…とも思ったけど、お母さんとお父さんには特に変わらず今まで通り。
なぜか私だけ態度が違う。
これも大人になったということだろうか…と思いつつ、やっぱり寂しい気持ちはどこかにあって。
また昔みたいに一緒に寝たり、お出かけしたりしたい…そんな思いが捨てきれずにいる。