聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい

「でも、私の身が危ないから付き合うことになった…んだよ?」



不安になったからもう一回言っておこうと思ったけど、どうやらそれは届いていないらしく。



「嬉しいけど寂しい…翠が男のものになるなんて…」



「彩那ちゃん…??な、なんで泣いて…」



「だって彼氏ができたら遊ぶ時間減っちゃうじゃん…!!そんなの悲しいって〜!」



うわぁーんと叫ぶ彩那に抱きつかれて、どう説明すればいいのかわからなくなった。



は、話がややこしくなってる…!



「彩那ちゃん落ち着いて?もう一回私の話を聞いて欲しいの」



「話…?」



誤解をとくため、ちゃんと丁寧に1個ずつ話していった。



そうしたらようやく分かってもらえたようで。



「なるほど…両思いじゃないってことだ?」



「うん…」



簡単にまとめるとそんな感じだから、今度こそ大丈夫そう…と思ったんだけど。
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