聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
「もうこの近くに来ませんから…っ!それなら探されることもないし、危険じゃないです。だから…」
お願いだから、私をこれ以上ドキドキさせないで…って。
そう、言いたかったのに。
「こんなに可愛らしい人を放っておく人間が、
この世にいるわけないでしょう?俺のそばにいてください。死んでも守り抜きますよ」
「っ…」
ずるい。
そんなことを言われて、拒めるわけないじゃないですか。
今日は厄日だと言ったけど…やっぱり、思った通りらしい。
「俺が率いるNovaのメンバーも、あなたなら大歓迎だと思いますよ」
彼の口から出てきたのは、平凡な私でさえ聞いたことがある『ノヴァ』という単語。
それは、英単語の「Nova」ではなく…。
「まぁ、ただの暴走族ですが」
巷で有名な、最強暴走族グループの名なのでした。