聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
それから数秒経つと、彼らは途端にピタリと動きを止めた。
そして、全員が私の方を向いた。
こ、今度はなんだろう…??
一つ一つの行動が謎すぎてあまりよくわからないでいると、さっき紫呉さんにしたようにガバッと頭を下げてきた。
「「「姫…!!よろしくお願いします…!!」」」
「えっ…!?わ、私…?」
「「「はい!」」」
そ、そんな声を揃えなくても…。
いちいちそんな態度で接されては、こちらも妙に身構えてしまう。
まだまだ緊張感は拭えない。
どう反応すればいいのか迷っていたら紫呉さんの腕がの子から伸びてきて、そのまますっぽり収まってしまった。
こんなに他の人がいるのに、紫呉さんは何を考えているんだろうっ…!?
「っ…!し、紫呉さっ…」
「あなたたちのその脳みそはお飾りですか?何回も言わせないでください。翠が震えています」