聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
告白
Novaの集会がある日に倉庫へ行った日から数日が経った。
結局あの後、私は紫呉さんに家まで送ってもらった。
『これ以上、彼らに翠の姿を見せたくないので』
と言われ、仕方なく帰ったのです。
嬉しくないかと言われたら、それはもちろん嬉しいんだけど…。
私の勘違いが進んでしまうから、そういうのはあまり言わないで欲しい…というのが本音。
紫呉さんのセリフにいちいちドキドキしていたら、こちらの身がもたない。
この前だって……。
『俺にとって、翠の一言一句全てが宝物なんです』
「っ…」
また思い出しては、一人で赤面する。
こんなことが毎日あって、そろそろ日常生活に支障をきたしそうだ。
「って、もうこんな時間?い、行ってきます…!」
リビングに掛けられている時計を確認すると、もう登校しなければならない時間になっていた。