聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい

学校からそう遠くない場所にあるこの香水屋さんは、人通りが少ない場所にある。



だけど、見たこともないし、こんな所に素敵なこんな素敵なお店があるなんて知らなかった。



店内はキラキラでピッカピカ。



カラフルなガラス瓶に入った様々な種類の香水が、ずらーっと並んでいる。



「さぁ、入りましょう」



「あ、ありがとうございます…っ」



綺麗すぎるこの香水屋さんに見とれていたら、いつの間にか紫呉さんが扉を開けてくれていた。



なんだかエスコートをされているみたいで、少し照れてしまう。



…紫呉さん、やっぱりかっこよすぎるよ…。



このお店の雰囲気と相まっているせいか、いつもよりもっとかっこよく見える。



「…翠、俺の顔に何かついてます?」



どうやら、盗み見ていたことがバレてしまったらしい。



「へっ…!?な、なんでもないですけどっ…」
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