聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
「…なるほど?」
この部屋しか見ていないからわからないけど、よくドラマとかで見るようなものなんだろうな…。
何となくイメージができて頷くと、紫呉さんはそれを確認してから続きを話し始めた。
「翠が倒れた場所からそう遠くはありません。心配しなくても送るつもりですが、一応言っておきます」
ん…?今、送るって言われたような…。
サラッと言われて聞き流しそうになったけど、話を止めるのもアレだよね…?
後で聞けばいいか…と、とりあえず一旦無視しておくことにする。
「では次に、今日会った奴らの話をしましょう」
あ、それはちゃんと知っておきたいかも。
「あの連中は、俺たち『Nova』の邪魔をしようとしてくる輩の一つです。大して力もないないくせに、口だけ一丁前な雑魚どもという認識で結構ですよ」