聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい

恥ずかしいけど、でも……。



｢その…蓮見先輩、は…私のことを…？｣



もし本当にそうなら、しっかり受け止めないとダメだと思った。



蓮見先輩が敵であるとかとういうのを抜きにして、ちゃんと向き合う。



それは告白してもらった側が背負わなきゃいけないものだと思うから。



蓮見先輩が勇気を出して告白してくれたように…しっかり思ってることを伝えるべきだよね。



心の中で深呼吸をし、改めて決意する。



蓮見先輩は優しく微笑んでから、目じりを下げて口を開いた。



｢うん。あの頃からずっと…春風さんだけが好きだよ。僕と、付き合って欲しい｣



蓮見先輩の揺るぎない瞳が、まっすぐ私を見つめていて。



あぁ、この人は本当に私のことを想ってくれているのだと痛感した。



…だからなのかもしれない。



｢…っごめんなさい。私は、蓮見先輩の彼女にはなれません…っ｣



傷つけないような言葉を考えていたのに、飛び出したのは直球すぎるストレート。