聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい

「あの…蓮見先輩って…『Radical』はどうなったんですか…?」



そう、さっき斗真さんが蓮見先輩をボッコボコに…とか言っていたから、かなり気になっていた。



そもそも蓮見先輩とは同じ高校だし、これからも不安がつきまとう。



どういうふうに収まったのか、聞いておくべきだと思った。



「あぁ…あの忌々しい組ならとうに潰しておきましたから、ご心配なく。翠の周りにいる不穏分子は、これからも全て取り除いていくので」



そう言った紫呉さんは、まるで年末の大掃除を終わらせた時のような清々しい表情をしていて。



「つ、潰し……?それってどういう…」



ちょっと物騒なセリフが聞こえたものだから、つい聞き返してしまった。



「もともと彼らは違法行為が多かったのでね。物理的な死よりも社会的な死を与えた方が、圧倒的ダメージを負う」



「つまり……?」



「警察に突き出しました」



思っていたよりも合法的だった…。
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