聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
すぐに明るい声が聞こえて、ちゃんと答えてくれた。
よかった……はず、なのに…なんでだろう。
紫呉さんの声は笑っているのに、表情がそれと合ってないような気がする。
まるで、無理して笑っているかのように感じられるのは…単なる気のせい?
暗くて、紫呉さんの顔が見えないからそう思うのかな。
「…いつか、ご挨拶させてください。その、紫呉さんが良ければですけど…」
「…えぇ…もちろんです。いつか紹介させてください」
また、答える前に間が空いたような気がするのも、全部私の気のせい……だよね?