聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい

「っ…!!?」



「翠、何驚いて──っ!?」



彩那ちゃんの息を呑む音が聞こえた。



一度見たら忘れられない端正な顔立ち。



ピンと伸びた背筋の良さは、彼のスタイルの良さを引き立てていて。



「あ、やっと来ましたか。待ちくたびれましたよ、翠」



昨日別れてからずっと会いたかった相手。



「紫呉さん……!?」



「…制服。翠は何を着ていても可愛いですね。これから毎日、それを着ていてください。とても気に入りました」



優雅に微笑む制服姿の紫呉さんがそこにいた。
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