聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
Novaの在り方
「…とりあえず、どこに何があるかはわかってもらえましたか?」
「はい、バッチリです…!」
「それなら安心ですね。では、お茶を入れますので少々待っていてください」
「ありがとうございます」
私ににっこり微笑んでから、先程沸かしておいたお湯をティーポットに注ぐ紫呉さん。
その姿はまるで英国風執事のように美しく、思わずうっとりしてしまう。
本当に紫呉さんってかっこいいなぁ……。
後ろ姿を見ているだけなのに、こんなにも見とれちゃうなんて。
ため息が出ちゃいそうになるくらい、お茶を入れる仕草が似合いすぎている。
「翠ちゃん翠ちゃん、大丈夫?意識が完全に紫呉に飛んでっちゃってるよ?」
「あ……す、すみません斗真さん」
隣から肩をつんつんとされてハッとする。
今から大事な話があるのに、呑気すぎだよ私…!