聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい

とても素敵なところではありませんか。



扉を開けた瞬間に広がった景色に、最初はすごく驚いた。



逆に、なんで今までずっとここにいなかったのかと聞いてみたら。



『Novaのメンバーは大勢いるんですよ?あいつらがここに入り浸ったら、汚されること間違いなしじゃないですか。そんなのはごめんです』



とのことらしい。



信頼できる人達ではあるらしいけど、そういう面では全くもってダメなんだとか。



紫呉さんはきっと綺麗好きなんだろう。



どの部屋に行っても綺麗に掃除されていて、散らかっているところはなかった。



そういうところは、なんだか紫呉さんらしいと思ってしまう。



…なんて、まだまだ全然紫呉さんのこと知らないけど。



「翠も、斗真に近寄りすぎです。斗真とはせめて2メートルの距離をとってください」



「わ…っ!?」



机に色々揃えた紫呉さんによって、斗真さんと一気に距離を離される。
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