聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
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久しぶりに夢を見た。
幼稚園の時によく遊んでいた、名前も知らない女の子が出てくる夢。
2人で日が暮れるまで遊んで、離れたくないってお互い言いながら家に帰る。
『ぜったいぜったい、また迎えに来るよ。だから……』
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「……あ、れ…ここ、は…」
夢の途中で目が覚めた。
彼女が何を言おうとしていたのかわからないまま。
起きたらそこは、どこかの部屋の一室だった。
「……また知らない場所にいるの?」
今日は厄日なんだろうなぁ…。
自分で自分に呆れてしまう。
辺りを見回せば、灰色一色。
コンクリートのような壁で、それなりに家具は揃っているから…誰かの部屋なのかな。
ボンヤリしていた意識がだんだんハッキリしてきたとき、ギィ…と扉が開く音がした。