Cherry Blossoms〜感情より大切なもの〜
「あの四人と遊園地に行かれたんですね!」
キャラクターのカチューシャをつけ、楽しそうに笑う一花の写真を見て、桜士は頰を緩ませる。
「千春ちゃんとあの後ゆっくり話して、少しずつ七海ちゃんたちも含めて仲良くなれてるんです。私、同い年の同姓の友達ができるの初めてで……。こんな写真が残るのがすごく嬉しいです」
彼女の撮った写真の多くは、ヨハンたちeagleの仲間と撮ったものが多い。きっとこれからは、少しずつ千春たちとの思い出が残っていくのだろう。楽しそうな一花の横顔を見ながら、桜士は思った。すると、一花に声をかけられる。
「そういえば私、本田先生と一枚も写真撮ったことがありませんでした」
公安警察は写真を撮ることが基本、許されない。安易に写真を残せばテロ組織に自分も相手も狙われてしまうからだ。しかしーーー。
「そうですね。では、撮りましょうか」
桜士は考えることもなく、そう言った。一花は嬉しそうに笑い、不服そうにしているヨハンにスマホを手渡す。
シャッター音を聞きながら、桜士は、二人で写真をもっと撮りたいと願ってしまった。
キャラクターのカチューシャをつけ、楽しそうに笑う一花の写真を見て、桜士は頰を緩ませる。
「千春ちゃんとあの後ゆっくり話して、少しずつ七海ちゃんたちも含めて仲良くなれてるんです。私、同い年の同姓の友達ができるの初めてで……。こんな写真が残るのがすごく嬉しいです」
彼女の撮った写真の多くは、ヨハンたちeagleの仲間と撮ったものが多い。きっとこれからは、少しずつ千春たちとの思い出が残っていくのだろう。楽しそうな一花の横顔を見ながら、桜士は思った。すると、一花に声をかけられる。
「そういえば私、本田先生と一枚も写真撮ったことがありませんでした」
公安警察は写真を撮ることが基本、許されない。安易に写真を残せばテロ組織に自分も相手も狙われてしまうからだ。しかしーーー。
「そうですね。では、撮りましょうか」
桜士は考えることもなく、そう言った。一花は嬉しそうに笑い、不服そうにしているヨハンにスマホを手渡す。
シャッター音を聞きながら、桜士は、二人で写真をもっと撮りたいと願ってしまった。