らんらんたるひとびと。
面談はたった15分くらいだと思うけど。
精魂尽き果てたと言っていい…本気で疲れた。
正直、テキトーでいいやと思って、事前に回答内容を真剣に考えなかったのが運の尽き。
「幸せになりたいです」「頑張ります~」と中身のない幼稚な答えしか出せなかった。
「お疲れー」
すっかりと日が暮れた空を背景に白雪姫が言った。
誰もいないところに一人佇んでいる白雪姫を見るとほっとする。
待っていてくれて感謝。
侯爵が用意してくれた車に乗り込んだけど、家の手前で降ろしてくれるように頼んだ。
少しは歩きたい。
確認したいこともあった。
舗装された一本道をゆっくりと歩きながら辺りを見渡して。
監視がないことを確認する。
「シナモンに話しかけてきたあのキモ男は何者なの」
ひんやりとした風に思わず「さむっ」と声を漏らして白雪姫を見た。
白雪姫はおどけていた表情から真顔になった。
「あいつは、ドラモンド侯爵の右腕、ゼンっていう男」
「そいつが…シナモンと親戚ってこと?」
「うーん。詳細はわからないけど。急にあいつがシナモンちゃんのところに近寄ってきて、ボソボソ何か言い出したんだよね。なんか…『クソババア』とか『良いご身分ですな』って」
「…それって、ナンパでもなんでもないじゃん」
思わず、目の前にある石ころを蹴り飛ばした。
シナモンがドラモンド侯爵と繋がりがあるとなると、少し厄介だ。
「ジェイは疑り深いから、すーぐに敵視しそうで怖いなあ」
「…あいつは本当に仕事人間だからな。おいらは人を疑うくらいなら、騙されても女の子と良い思い出を作りたい」
「…真顔で凄いことを言うでない」
良い加減なところはあるけど、白雪姫といるとほっとする時がある。
精魂尽き果てたと言っていい…本気で疲れた。
正直、テキトーでいいやと思って、事前に回答内容を真剣に考えなかったのが運の尽き。
「幸せになりたいです」「頑張ります~」と中身のない幼稚な答えしか出せなかった。
「お疲れー」
すっかりと日が暮れた空を背景に白雪姫が言った。
誰もいないところに一人佇んでいる白雪姫を見るとほっとする。
待っていてくれて感謝。
侯爵が用意してくれた車に乗り込んだけど、家の手前で降ろしてくれるように頼んだ。
少しは歩きたい。
確認したいこともあった。
舗装された一本道をゆっくりと歩きながら辺りを見渡して。
監視がないことを確認する。
「シナモンに話しかけてきたあのキモ男は何者なの」
ひんやりとした風に思わず「さむっ」と声を漏らして白雪姫を見た。
白雪姫はおどけていた表情から真顔になった。
「あいつは、ドラモンド侯爵の右腕、ゼンっていう男」
「そいつが…シナモンと親戚ってこと?」
「うーん。詳細はわからないけど。急にあいつがシナモンちゃんのところに近寄ってきて、ボソボソ何か言い出したんだよね。なんか…『クソババア』とか『良いご身分ですな』って」
「…それって、ナンパでもなんでもないじゃん」
思わず、目の前にある石ころを蹴り飛ばした。
シナモンがドラモンド侯爵と繋がりがあるとなると、少し厄介だ。
「ジェイは疑り深いから、すーぐに敵視しそうで怖いなあ」
「…あいつは本当に仕事人間だからな。おいらは人を疑うくらいなら、騙されても女の子と良い思い出を作りたい」
「…真顔で凄いことを言うでない」
良い加減なところはあるけど、白雪姫といるとほっとする時がある。