地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。


『もう一回だるまさんが転んだやろう!』

『うん!』

『いいよ!』

『楽しいね!』

『ねっ!!』


桃子は、楽しそうに遊ぶ女の子達の様子を見ていた。


「何してるの、早く歩いて」


母親は一瞬公園の方をみるが、すぐ目線を逸らす。

桃子は公園で遊んでいる子達を見つけては、ジッとその様子を見つめていた。


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