地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。


“お母さん、産んでくれて、ありがとう”。

私は生まれてくるはずだった子の分まで生きる。(お兄ちゃんか弟だっだかもわからないその子の分まで)」


そう言って桃子はビルから出た。


桃子はお兄ちゃんだったのか、弟だったのか知らなかった。

両親は詳しいことまで桃子に話さなかった。

それといつ亡くなったのかも。

なのでお腹の中で亡くなったと思っている。


「何よ.....何よ何よなんなのよッ」

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