地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。

家に訪ねてきた担任に泣いて心配しているように見せたり、あえて今日は体調がいいみたいと言って笑顔を見せたり。

女優にでもなれるんじゃないかというくらい、本当に上手いこと誤魔化していた。


学校についての話が終わり、寝るために桃子の、自分の部屋へ。

両親はしばらく一緒に寝ようと言ってくれたのだが桃子が1人がいいと言ったのでそうすることに。


1人になった瞬間、涙が止まらなくなってしまった。今日みんなと別れる時も泣いたのに。あんなに泣いたのに。まだ足りないみたいだ。


「ダメだ...止まらない...どうしよう.....。」

「みんなに.....会いたい.....」

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