地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。

──黒神組

「どうだ?」

「やっぱり完全に消すのは難しいね」

「...そうか」


黒神はこうなることは予想していた。

しかし桃子とこうやって遊んで、出かけられるのも最後だろうと思っていたので、桃子がしたいことは全部してあげたいとおもっていた。

だから写真を撮りたいと言った桃子を止めなかったし、一般人に写真を撮るなとも言わなかった。

この楽しい雰囲気が壊れると思ったから。
それに一般人を脅すわけにも。桃子が怖がってしまう。

< 283 / 297 >

この作品をシェア

pagetop