地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。


怪我の手当や、年齢に比べて身長体重がないことの健康面での検査などをしていた。


それと、喋らないことについて。

喋らないだけなのか、喋れないのか。


桃子は待合室で部下と一緒に待っていた。

医者との話は赤宮一人で聞いている。


「怪我はかなり古いものもあったので、おそらくかなり前から。

もしかしたら赤ちゃんの時から虐待されていたと思われます」


「........っ」


「それから、身長体重も同年代の子よりも低いですが、栄養をあるものを食べれば良くなるでしょう。

今までは十分に食べれていなかったのでしょうね」
< 35 / 297 >

この作品をシェア

pagetop