Knight of Night
……気付けば、私は理科室の入口に立っていた。
足元には私に殴られてうずくまっている裸の高野先生がいた。
私、こんな奴に犯されてたんだ………。
改めて考えてみると、ホント吐きそうなくらい気持ち悪くなった。
「………いい加減にしてよ。」
「ふっっ……」
「何笑ってんの?」
「矢崎勇気……だろ?」
「は??」
「お前の元カレ、矢崎勇気。昨年、突然姿をくらまし、3ヵ月前に……」
「やめてっっ………!!
それ以上…言わないで…」
ありえない。
なんで??
なんでコイツが勇気の事を…………
イヤ、思い出したくない。
でも………
勝手に…………
記憶の渦が……………
私を巻き込んでゆく……………