【短編】隣の席の田中くんにはヒミツがある
そんな西園寺先輩と田中くんが?
どうして一緒に? 何か接点でもあるの?
なんだかモヤモヤした焦りのような気持ちが胸に広がっていく。
何だろう……良く分からないけれど、なんか嫌だ。
「疑うなら見に行こうよ! 多分まだ三年の教室に行く廊下の辺りにいるから」
「分かった、行こう!」
そうして教室を出て行った彼女たちの後を追うように、私も教室を出る。
本当に田中くんと西園寺先輩が一緒にいるのかな?
二人が並んだ姿を見たくないって思うのに、確かめずにはいられない矛盾した気持ち。
自分でもよく分からないその気持ちに突き動かされるまま、私は三年の教室がある方へと向かった。
一、二年の教室は生徒玄関からすぐに階段を上るけれど、三年の教室は一階にあって購買などがある廊下を通らなきゃならない。
きっとその辺りだろうと思って進むと、いくつかの集団がある一点を見て話していることに気付く。
その一点には、田中くんと西園寺先輩がいた。
「っ!」
美男美女が並んでいる光景にお似合いだって思っちゃう。
二人は親しそうに話しているから、尚更。
私とは真逆なタイプの美人な先輩。
田中くんの隣にいても不釣り合いなんて思われないような西園寺先輩をつい羨ましいって思っちゃう。
どんな関係なんだろう?
どうして一緒に? 何か接点でもあるの?
なんだかモヤモヤした焦りのような気持ちが胸に広がっていく。
何だろう……良く分からないけれど、なんか嫌だ。
「疑うなら見に行こうよ! 多分まだ三年の教室に行く廊下の辺りにいるから」
「分かった、行こう!」
そうして教室を出て行った彼女たちの後を追うように、私も教室を出る。
本当に田中くんと西園寺先輩が一緒にいるのかな?
二人が並んだ姿を見たくないって思うのに、確かめずにはいられない矛盾した気持ち。
自分でもよく分からないその気持ちに突き動かされるまま、私は三年の教室がある方へと向かった。
一、二年の教室は生徒玄関からすぐに階段を上るけれど、三年の教室は一階にあって購買などがある廊下を通らなきゃならない。
きっとその辺りだろうと思って進むと、いくつかの集団がある一点を見て話していることに気付く。
その一点には、田中くんと西園寺先輩がいた。
「っ!」
美男美女が並んでいる光景にお似合いだって思っちゃう。
二人は親しそうに話しているから、尚更。
私とは真逆なタイプの美人な先輩。
田中くんの隣にいても不釣り合いなんて思われないような西園寺先輩をつい羨ましいって思っちゃう。
どんな関係なんだろう?