【短編】隣の席の田中くんにはヒミツがある
「はわ⁉ えっと……浜田ちゆでひゅっ」
慌てたせいで語尾がおかしくなっちゃった。
目の前の綺麗な顔も少し驚いている様に見える。
「あっ、ごめんなさい! その、よろひくお願いしまふっ!」
更に慌てちゃったせいかな?
またしても言葉がおかしい。
恥ずかしすぎる。
もう、砂になって崩れ落ちたい。
「……」
奈美ちゃんも呆れたのか突っ込んでくれないし、このわずかな沈黙が更に恥ずかしくて耳まで熱くなってくる。
目の前のイケメンにも呆れられたんじゃないかと思って、視線を下に向けたまま上げられない。
すると、フハッと笑う声が聞こえた。
笑われてしまったと少し落ち込みながらちょっとだけ視線を上げると、さっきよりも優しくなった目とかち合う。
「っ⁉」
ドキッ
「浜田さんって面白いね。うん、よろしく」
そうして年相応な笑顔を浮かべた彼に、私は胸の鼓動がどんどん早くなっていくことに気付く。
一目惚れだ。
この瞬間、私は隣の席の田中くんに恋をしたんだ。
慌てたせいで語尾がおかしくなっちゃった。
目の前の綺麗な顔も少し驚いている様に見える。
「あっ、ごめんなさい! その、よろひくお願いしまふっ!」
更に慌てちゃったせいかな?
またしても言葉がおかしい。
恥ずかしすぎる。
もう、砂になって崩れ落ちたい。
「……」
奈美ちゃんも呆れたのか突っ込んでくれないし、このわずかな沈黙が更に恥ずかしくて耳まで熱くなってくる。
目の前のイケメンにも呆れられたんじゃないかと思って、視線を下に向けたまま上げられない。
すると、フハッと笑う声が聞こえた。
笑われてしまったと少し落ち込みながらちょっとだけ視線を上げると、さっきよりも優しくなった目とかち合う。
「っ⁉」
ドキッ
「浜田さんって面白いね。うん、よろしく」
そうして年相応な笑顔を浮かべた彼に、私は胸の鼓動がどんどん早くなっていくことに気付く。
一目惚れだ。
この瞬間、私は隣の席の田中くんに恋をしたんだ。