【短編】隣の席の田中くんにはヒミツがある
隣の席とはいえ、ちゃんと会話出来たもの昨日がやっとってところだもん。
そんなに関わりの少ない私が田中くんの“気になる子”なわけないよね。
……ううん、落ち込んじゃダメだよ私!
あくまで“気になる子”なんだもん。
まだ私が入る余地はあるかもしれないし!
私は奈美ちゃんに言われた『勝手に人の気持ちを決めつけちゃあダメ』という言葉を思い出して気持ちを奮い立たせる。
田中くんを好きな気持ちはそう簡単に消せないもん。
告白もしてないのに諦めたくない。
田中くんのヒミツも知ったし、これから頑張ってアピールしていけば可能性はある……はず。
最後にちょっと弱気が顔を出しちゃったけれど、田中くんへの気持ちは変わらないんだから出来ることは全部やっておきたいって思う。
私が出来る事を全力でやってぶつかって、それで砕けちゃったら……そのときは奈美ちゃんの胸を貸してもらおう。
そんな決意をして、チラッと田中くんの顔を盗み見る。
まだ私から視線を逸らしたままの田中くんは気恥ずかしい様子。
照れ隠しのように頬をかく仕草を見て思わず「あっ」と声を出した。
そんなに関わりの少ない私が田中くんの“気になる子”なわけないよね。
……ううん、落ち込んじゃダメだよ私!
あくまで“気になる子”なんだもん。
まだ私が入る余地はあるかもしれないし!
私は奈美ちゃんに言われた『勝手に人の気持ちを決めつけちゃあダメ』という言葉を思い出して気持ちを奮い立たせる。
田中くんを好きな気持ちはそう簡単に消せないもん。
告白もしてないのに諦めたくない。
田中くんのヒミツも知ったし、これから頑張ってアピールしていけば可能性はある……はず。
最後にちょっと弱気が顔を出しちゃったけれど、田中くんへの気持ちは変わらないんだから出来ることは全部やっておきたいって思う。
私が出来る事を全力でやってぶつかって、それで砕けちゃったら……そのときは奈美ちゃんの胸を貸してもらおう。
そんな決意をして、チラッと田中くんの顔を盗み見る。
まだ私から視線を逸らしたままの田中くんは気恥ずかしい様子。
照れ隠しのように頬をかく仕草を見て思わず「あっ」と声を出した。