悪役令嬢と臆病な子犬
悪役令嬢の真実
先週末の事だった。
大学で普段、渚と一緒にいる伊藤さんからどうしても人数が足りないからと合コンに誘われた。
幼いころから渚の事が好きだったので、合コンどころか恋人を作りたいと思ったことは無かった。
渚の周りには合コンに誘ってきた伊藤さんの様な美人がいつも多くいたので自分が渚の恋人になれるとも思っていなかった。
そもそも私は渚に嫌われているようで、彼は私にだけいつも冷たい。
それでも彼を嫌いになることはできず、他の人に見せる笑顔や仕草を見て胸をときめかせていた。
一生片思いでも構わなかった。
断り続けていたのだが、他に人がいないので助けて欲しいと言われ、渋々参加した合コン。
普段からアルコールを飲まないのでアイスティーをオーダーしていた。
貧血なのだろうか…。二次会のカラオケのお店についた時には体に力が入らず心臓の鼓動がうるさく耳に響いてた。
伊藤さんたちとは別に男性だけしかいない部屋に連れていかれて初めて飲み物に何か混ぜられていたのかもしれないと疑ったが既に遅かった。
「先輩、本当にこの子やっちゃっていいんですか?」
「ああ、大丈夫、終わったころには薬のせいで記憶ないだろうから。恥ずかしい写真だけ残しとけってさ。」
「それにしても恵子ちゃんたち酷いっすね。自分が狙っている男の好きな女だからってここまでする?普通。」
恵子ちゃんって、伊藤さんだ…。
伊藤さんって確か渚の事が好きだって…。
完全に勘違いなのに…。
渚は昔っから私の事を1ミリだって好きじゃない。
薬が効いているせいで会話は聞けても体が動かなかった。
服を脱がそうと這いまわる男たちの手が気持ち悪い。
お願い…。止めて…。誰か助けて…。
誰かに犯される記憶が残るくらいなら、いっそうの事、意識を手放してしまおうと思った。
大学で普段、渚と一緒にいる伊藤さんからどうしても人数が足りないからと合コンに誘われた。
幼いころから渚の事が好きだったので、合コンどころか恋人を作りたいと思ったことは無かった。
渚の周りには合コンに誘ってきた伊藤さんの様な美人がいつも多くいたので自分が渚の恋人になれるとも思っていなかった。
そもそも私は渚に嫌われているようで、彼は私にだけいつも冷たい。
それでも彼を嫌いになることはできず、他の人に見せる笑顔や仕草を見て胸をときめかせていた。
一生片思いでも構わなかった。
断り続けていたのだが、他に人がいないので助けて欲しいと言われ、渋々参加した合コン。
普段からアルコールを飲まないのでアイスティーをオーダーしていた。
貧血なのだろうか…。二次会のカラオケのお店についた時には体に力が入らず心臓の鼓動がうるさく耳に響いてた。
伊藤さんたちとは別に男性だけしかいない部屋に連れていかれて初めて飲み物に何か混ぜられていたのかもしれないと疑ったが既に遅かった。
「先輩、本当にこの子やっちゃっていいんですか?」
「ああ、大丈夫、終わったころには薬のせいで記憶ないだろうから。恥ずかしい写真だけ残しとけってさ。」
「それにしても恵子ちゃんたち酷いっすね。自分が狙っている男の好きな女だからってここまでする?普通。」
恵子ちゃんって、伊藤さんだ…。
伊藤さんって確か渚の事が好きだって…。
完全に勘違いなのに…。
渚は昔っから私の事を1ミリだって好きじゃない。
薬が効いているせいで会話は聞けても体が動かなかった。
服を脱がそうと這いまわる男たちの手が気持ち悪い。
お願い…。止めて…。誰か助けて…。
誰かに犯される記憶が残るくらいなら、いっそうの事、意識を手放してしまおうと思った。