アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
カフェにて
「エスコートしてもらいたいんだろう? わしがやってやろう」
クレイグである。
「足は? もう大分といいようだな」
「お蔭様で。ありがとう、お義父(とう)様」
せっかくなので、彼の腕に自分のそれを絡めた。
コリンは、ノーラとヘンリーと三人で談笑しながら歩いている。
うしろからその姿を見ると、父親と息子と娘というよりか年齢の離れた兄弟のように見える。
わたしにもあんなにカッコよくて頼れる兄がいたら、もっと違う生き方をしていたのかしら。
そうだとしたら、いまここにはいないわよね。
そんなどうでもいいことを考えてしまう。
クレイグである。
「足は? もう大分といいようだな」
「お蔭様で。ありがとう、お義父(とう)様」
せっかくなので、彼の腕に自分のそれを絡めた。
コリンは、ノーラとヘンリーと三人で談笑しながら歩いている。
うしろからその姿を見ると、父親と息子と娘というよりか年齢の離れた兄弟のように見える。
わたしにもあんなにカッコよくて頼れる兄がいたら、もっと違う生き方をしていたのかしら。
そうだとしたら、いまここにはいないわよね。
そんなどうでもいいことを考えてしまう。