アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
「ノーラ、ヘンリー。二人とも、好きなものを頼んでいいぞ」
「ぼくはミルクティー。ノーラはどうする?」

 ヘンリーがメニュー表をのぞきこんでいるノーラに声をかけた。

「わしは、ロイヤルミルクティーにしよう。スイーツもいいな。小腹がすいている」
「わたしは……」
「なんだ、きみもいるのか?」

 言いかけると、コリンが嫌味をぶつけてきた。
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