アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
「おお、それはいいな。ヘンリー、おまえも頼むといい」
「お祖父(じい)様、スイーツをランチだなどと……」
「あら? ヘンリー。レディはね、スイーツを食事がわりに出来るのよ。知らなかった? スイーツを頬張りながらあれこれ話をするのって、とっても楽しいんですもの。ねぇ、ノーラ?」

 わたし、これまでそんなことをしたことがない。そんな環境ではなかったから。ノーラもそうに違いない。

 だから、いまのはあくまでも世間一般的な話をしただけである。
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