アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
 そして、レストルームを出て付き添ってくれた男性を見たとき、彼がドレス店でコリンと話をしていた頬に傷のある男性だということに気がついた。

 彼に大丈夫だということとお礼を言い、席へ戻った。

 席でぶちまけなくってよかった。

 男性に心から感謝せずにはいられない。

 席に戻ると、大ボスとコリンとクレイグがなにやら話をしている。

 もともと座っていた席に着席すると、ヘンリーが「大丈夫?」と小声で尋ねてきた。それから、ノーラはわたしの手を握ってきた。
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