アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~

借金返済について

 屋敷に戻ってから、チャールズからもらった紙の束を見せてもらった。

 という前に、コリンとクレイグは、やはり彼と知り合いだったということを知らされた。

「ただの顔見知りだ」

 コリンはそっけない。

「ミヨ。きみだって彼と間接的につながっていただろう? 王都で暮らしていれば、最終的にはだれだって彼とつながる。彼は、ある意味では国王よりも影響力があるし、存在感だってあるからな」
 
 クレイグの説得力のある言い方に、もう少しで納得してしまうところだった。
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