アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
「じゃあ、わたしもね」

 皮肉すぎて笑ってしまう。

「なぜ?」

 コリンが訝し気に問う。

「なぜって、債権者にとって、わたしも叔父一家の家族も同様よ。一員なのよ。わたしにも、その残忍で凶悪ななにかが起こるに決まっているわ」
「きみは、アッシュフィールド公爵の妻だ。ろくでなしの叔父一家の家族も同様ではない」
「なにを言っているのよ、コリン。それは、あくまでもふりでしょう? 偽りでしょう?」

 呆れ返るわ。
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