アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
寝室にて 1
「いまは夜だ。当日の夜、というわけだ。夜会は、当然欠席した。あんなことがあったからな。王家も納得していた。お茶会の方は、クレイグが子どもたちと出席し、無事に終えた」
「そう……。ごめんなさい。夜会に出席出来なくて」
「ああ、そうだな。ほんとうにごめんなさい、だ。きみは、いろいろな意味で目が離せないな。トラブルばかり起こしてくれる」
「だから、ごめんなさいって……。言い訳はしない。謝ることしか出来ないけど、とにかくごめんなさい。あなたがいつもわたしに言う通りだわ。わたしは、『こんなことも出来ないのか』よ。なにも出来ない上に足をひっぱってばかり。やっぱり、アッシュフィールド公爵家の後妻の役は、わたしでは務まらないのよ……」
「そんなことを言っているんじゃない」
「そう……。ごめんなさい。夜会に出席出来なくて」
「ああ、そうだな。ほんとうにごめんなさい、だ。きみは、いろいろな意味で目が離せないな。トラブルばかり起こしてくれる」
「だから、ごめんなさいって……。言い訳はしない。謝ることしか出来ないけど、とにかくごめんなさい。あなたがいつもわたしに言う通りだわ。わたしは、『こんなことも出来ないのか』よ。なにも出来ない上に足をひっぱってばかり。やっぱり、アッシュフィールド公爵家の後妻の役は、わたしでは務まらないのよ……」
「そんなことを言っているんじゃない」