アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
 コリンがいきなりキレた。

「そんなことを言いたいんじゃないんだ」

 ブツブツとつぶやく彼を見ながら、彼の怒りのツボがわからないでいる。

 とりあえず横になったままでは話がしにくい。

 上半身を起こそうとした瞬間、背中とか腕とか上半身に痛みが走った。

「イタタタタ……」
「ムリをするな」

 すぐにコリンが肩に手を添え、起き上がるのを助けてくれた。
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