アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
 コリンのことなど、心と頭からふっ飛んでしまったほど彼の褒め言葉がうれしかった。

「だろう? 自慢の母親さ。なあ、ノーラ?」

 ヘンリーがノーラに同意を求めると、ノーラは力いっぱいうなずいた。

 キャーッ! ヘンリー。あなた、最高よ。ノーラもキュートだわ。

 おもわず、有頂天になってしまう。

 フランクがヘンリー、それからノーラと順に握手をするのを見つつ、しあわせを噛みしめていた。

 そして、彼らはアッシュフィールド公爵邸を去っていった。
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