アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
 お酒に酔って前後不覚になったことは一度もないけれど、泥酔するとそんな状態になるときいている。だけど、昨夜は泥酔したのとは違う。

 なにがあったかわからないことほど、怖ろしいものはない。

 気持ち的にも、知りたくない。そう思っているのに関わらず、知りたいとも思っている。

 だけど、やはり知っていた方がいいかもしれない。だけど、知ったことによってコリンと気まずくなるかもしれない。

 ここはやはり、知らないままシレッとこれまで通りコリンと付き合うべきかしら?

 心と頭の中での葛藤は、クライマックスにさしかかっている。
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