アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
 エロジジイ。セクハラまがいのことを、よく他人(ひと)前で言えるものね。なにが「ボーン」で「バーン」よ。そんな箇所だけ成長している貴族令嬢がよければ、そのご令嬢にアッシュフィールド公爵夫人になってもらえばいいのよ。せいぜい「ボーン」で「バーン」を堪能すればいいわ。

 当然、公爵夫人たるものそんなはしたない言葉は使ってはいけない。

 だから、男性三人をまとめて脳内でぎちょんぎちょんにしてやる。

 ほんと、信じられないわよね。

 そんなふうにけなされながらも、口惜しいから必死になってしまう。

 どれだけ努力を重ねたことか。

 心も体も何度も折れそうになりながら、それでも食らいついた。文字通りに。

 そしてある日、バーナードがわたしたち全員を居間に集めた。
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