Special Edition ②
「えっ?!ちょっ……と、ここ……リビング」
「知ってる」
リビングソファ―の横で彼女を抱き寄せ、スカートのファスナーを下ろすと。
肩をビクッとさせた彼女が、俺の手を制止するかのように手を押さえつけた。
「誰もいないんだから、いいじゃん」
「っ……」
「斗賀は19時過ぎないと帰って来ないよ」
「……っっっっ」
村岡から『19時過ぎにお連れします』と連絡があった。
斗賀は本宅で夕食とお風呂も済ませて来るらしい。
それを杏花の耳元に囁くと、耳まで真っ赤にして、俺の胸におでこを預けた。
「こういうのも、新機能っぽくて感じるかもよ?」
「っっっ~~っ!もうっ、そういうの、言わなくていいからっ!」
床にストンとスカートが落ちる。
一時停止ボタンが解除になったようで、彼女から抵抗がなくなった。
それを合図に、彼女の顎を持ち上げて再びキスをする。
左手は彼女の腰を支え、右手は器用にブラウスのボタンを外しながら……。
露わになった肌に指先を這わせて、ブラウスを床に落とす。
今日はキャミソールも着ていないらしい。
完全に下着姿になった彼女が、窓ガラスに薄っすらと映る。
そんな彼女にキスをしながら、押し迫るように歩を進め、壁にあるスイッチを押してカーテンを閉める。
高層タワーマンションでも、どこから狙われているか分からないから。
こんな可愛い彼女との情事を誰かに見せるほど、鬼畜じゃない。
壁に張り付けるようにして見下ろすと、杏花の豊な胸が視界に入る。
腰に添わせた手を少し上にスライドさせて。
白地にピンク色のレースがあしらわれたブラのホックを指先で弾く。
「えっ、……ベッドじゃないのっ?!!」