Special Edition ②
「ざぁ~んねん。今日は新機能お試しということで」
「っっっっ~~っ」
リビングだろうが、キッチンだろうが、どこだって彼女を感じていたい。
そういう経験の無い彼女は、赤くなったり青くなったり。
もう、その顔、めちゃくちゃ可愛いんだけど。
彼女の腰を両手でホールドし、そのまま抱き上げて、ダイニングテーブルの上に下ろす。
テーブルの上に腰掛けた状態の彼女。
完全に固まっている。
そんな杏花を味わうかのように、彼女の両脇を囲うように手をつく。
そして、恥ずかしそうに胸元を隠す彼女に口づけて。
ヤバい。
病みつきになりそう。
4年半近く一緒に過ごして。
少しずつ情事にも慣れた彼女。
最近少し抵抗感が薄らいで来ていたから……。
こんな風に余裕のない表情を見ると、更に攻めたくなってくる。
もっともっと恥ずかしいことだって出来るのに……。
キスのシャワーがお気に召したのか。
酔いしれた彼女の頭がふらつき始めた。
そっと手で後頭部を支え、そのままゆっくりとダイニングテーブルに横たわらせて。
見下ろす先に、色気駄々洩れの愛妻がいる。
斗賀を産んで、ますます色気が増した彼女は、俺の視線に耐え切れなくなったようで。
恥ずかしそうに顔を横に向けた。
そういうの、完全に煽る行為だと認識して欲しい。
『好きにして』と言わんばかりの態度を取られると、手加減出来そうにないんだけど。
試しにショーツに指先を掛けると、ビクッと体を跳ねらせ、両手で顔を覆った。
やっぱり、ここが限界らしい。
けど、もうちょっとだけ……。
足の甲に口づけて。
跳ね上がる彼女に煽られながら、ゆっくりと伝い上がって。
膝頭にチュッとリップ音を響かせ、尚も上昇して……。
粟立つ彼女の肌を余すことなく堪能し続けて――――