Special Edition ②

「ンッもぅっ……ぃ…ゃッ…」

体を小刻みに震わせながら、必死に抵抗しようとしている芽依が可愛くて。
ついつい苛めたくなってしまう。

もっと、もっと……俺だけに啼けばいい。
俺を求めて、俺だけを感じて、俺だけしか考えられぬように。


十分すぎるくらいに解してある。
ってか、これ以上は無理。

俺の理性も限界だけど、正直体が辛すぎるっ。

「……そろそろ、いい?」

一応、最終確認だけはさせて。
あとでクレーム入れられても、困るから。

太腿に唇を這わせて、ちゅ~っと吸う。
既に体中に足跡を散らしてるが、これが結構お気に召したようで。
吸う度にびくんと跳ねるのがすっごい可愛い。

そんな俺の手を掴み、引き寄せられた。

「きょぅ……さんっ」

強請るような甘い声に俺の方が煽られっぱなし。
目で必死に訴えかける。
もう降参して……。

目尻から僅かに涙を溢れさせる芽依にそっと口づけを。
すると、首に腕を絡ませ、耳元に消え入りそうな声で呟いた。

「……ぉねがぃっ」
「っ……」

こんな風に強請られたことがない。
初めての時より緊張する。

「芽依…」

―――
――


心臓がもたない。
腰を使いすぎてとかじゃなくて。

視界に映る芽依がエロくて可愛すぎて。
漏れ出す声も吐息も俺を蕩けさせるほど甘い。

快楽を求める行為だと認識してたのに、全く違った。

頭のてっぺんから足の先まで、芽依が浸透してゆく。
沢山の女を抱いても決して埋まらなかった心が、じわりじわりと隅々まで満たされる幸福感に。

甘くて、柔らかくて、刺激的で。
初めて、余裕のなさを感じるほどに……。

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