Special Edition ②

「俺的にはまどかの全てが欲しいけど、この先もずっと一緒にいるつもりだから、こういうことはゆっくりでいいと思ってる」
「っ……」
「とはいえ、理性がどこまで持つかは別問題だし、俺も健全な男子高生だから、そこんとこは絶対とは約束できないけど」
「っっっ……うん」

嬉しそうに微笑むまどかがあまりにも綺麗で。
セーブすると言っておきながら、数秒で撤回したいと絶賛後悔中。

「けど、何もしないとは言ってないからな」
「えっ……ぅっンッ」

ブラウスのボタンを一つ外して、襟に指をかける。
色白でキメの整ったもち肌に指先をツーっと滑らせて。

「見えない所ならいい?」
「……見える所でもいいよっ」
「っっっ~~っ」

本当に、自分で言ってることがどういうことか、分かってるんだろうか?

「ご両親にバレるよ?」
「……バレる以前に、もうそういう関係だと思ってるよっっっ」
「え゛っ……」
「高校卒業するまでは、ちゃんとするものしなさいって言われたもん」
「なっっ……」

超絶ラブラブな両親だとは聞いてたけど。
さすが、学生結婚しただけのことはある……というか、理解度ありすぎんだろっっっ!!

え?
じゃあ、何か?
俺、娘に手を出した男だと見られてるってこと?

「そこは否定したんだよな?」
「ん?」
「あ、いや……何でもない」

いちいち否定するのも変か。
っつーか、これから顔合わせづらいじゃん。

「しないの?」
「へ?」

一瞬、心臓が止まったかと思った。
“しないの?”の意味をはき違えそうで。

襟を指先で押し広げ、白いブラがチラ見する胸元に唇を当てた。

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