Special Edition ②

「っ/////な、何ですかっ?/////」
「いや、煽ってんのかなぁと思って」
「っ/////煽ってなんかいないですよっ/////」
「その顔、誘ってるとしか思えない」
「っっっ//////」

顔をわざと近づけ、じーっと凝視。

苛めたくもなる。
こっちはず――――――っと我慢の連続なのに。
涼しい顔してアイス食べられたら、腹立つ。

スプーンでアイスを掬った彼女の腕をがしっと掴んで、自分の口に。
そんな様子をじっと見つめてる彼女は、ますます顔を赤らめた。

「あっ、周さんこそっ、煽るのは止めて下さいっ/////」
「何で?」
「何でって……」
「恋人同士なんだから、いいんじゃねーの?」

あー、限界。
もー、無理。

触りたくて、脳内暴走中。
気緩めたら、速攻で押し倒しそう。

アイスのカップをテーブルの上に置いて、ソファーの背もたれに凭れるみたいにして背を思い切り伸ばす。

「ん~~~~っ、帰りたくねぇ~~~っ」

只今、心の声、駄々洩れ中。

仕方ねぇよ。
こんな可愛い子が隣りにいるのに、ただ見てるだけとか。
拷問でしかない。

まぁ、見れないよりはマシだけど。
見れたら見えたでそれ以上を求めたくなるっつーの。

目を閉じて、精神を整える。
マジで、厳しい~~っ!!

隣りから、めっちゃいい匂いして来るんだもん。
シャンプ―なのか、香水なのか、何なのか分からないけど。

パン屋は香水も化粧も薬品もNGだから、こんな風に蘭の香りをじっくり嗅ぐのは久しぶりで。

BBQの焦げ臭い匂いも多少するけど、風があったお陰で、結構抑えられてる。

ソファーのスプリングが動き、少し体が傾いたなと思い、目を開けると。

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