Special Edition ②

ぷっくりとした唇にキスをする。
柔らかい感触を楽しみながら彼女の様子を窺うと、俺のキスに応えるように少しずつ追い求めるようになって来た。

彼女と、キス自体は何度もしてる。
だからこそ、分かるものもある。
嫌がってないのだと。

優しく唇を合わせていたものから、少しずつ難易度を上げていくと。
無意識に俺のシャツを掴む彼女。
呼吸がし辛い合図だと分かるから、そっと唇を離して。

長い髪に埋もれるように首筋に顔を埋める。
耳朶を甘噛みして、わざと俺の吐息を感じさせるようにキスを落とす。

再び首筋に這わせたキスは、出口のない迷路を彷徨うみたいにあちこちを探索して。
滑らかな肌の感触を味わいながら、肩紐部分をそっと下ろす。

元々華奢な体の彼女の鎖骨まわりが一気に露わになると、少し痕になっているものに視線が留まる。
店の厨房で出来た火傷の痕。
ほんのり薄っすら赤い痕は、自分の体にも幾つもあるからすぐに分かる。

女の子なら、こんな小さな傷一つでも傷つくと思うのに。
俺はその部分にも優しくキスを落として―――。

お腹辺りに置いた手を少しずつ滑らせて、豊かなせり上がった場所へと滑らせると。
感じているのか、体がよがるような反応を示す。

柔らかい双房は初めてと言っていいほどの、触り心地を堪能して。

今まで腐るほど他の女で経験してるのに、何故か感触が違った感じに思える。
気持ちがあるのと無いのとでは、相当違うらしい。

何十人と抱いたことがあっても、初めて経験するその感触に呑まれて。
気付くとワンピースを脱がせるようにずらしていて、ブラを外しにかかってる所で我に返った。

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