Special Edition ②
「要、髪を少し固める?今日、風が少し強いし」
「あぁ、そうだな」
「じゃあ、服を片付けてる間に」
「ん」
着ていたスーツを片付ける彼女を横目に、寝室にあるシャワー室へと。
ワックスとスプレーで髪を軽めに纏め上げた。
ウォークインクローゼットに戻ると、別のスーツ一式を準備してる杏花。
「杏花」
「あ、もう終わるわ」
商談が終わり次第、仕事に戻れるように着替えを準備しているようだ。
靴下やハンカチ、ネクタイやカフスボタンまでセットしている。
そんな彼女を背後からそっと抱き締める。
「っ?!……要?」
「可愛いお尻に誘われて」
「っ……やだっ」
ちょっぴり厭らしい手つきで可愛いお尻を撫でると、キッと可愛らしい眼つきで睨んで来た。
怒ってる顔でも愛らしい杏花。
今年30歳になるとは思えない。
元々童顔で可愛らしい顔つきだけど、最近ますます愛らしさが増してる気がする。
子供を産むと少なからず老けるのが一般的なのに、杏花はますます美しさに磨きがかかってる気がする。
タイトで膝上の短いスカートを穿いている杏花の脚に指先を這わせて。
「ちょっとっ……要、遅れちゃうからっ」
「1分だけ……充電させて」
「もうっ……」
スリットが入っている部分が俺を誘う。
ストッキングを穿いているのかと思っていたら、生足だった。
指先の感覚に誘われて、ついつい理性を手放しそう。
「は~い、そこまでっ!!もうおしまいっ」
「チッ」
「舌打ちしないのっ」
「じゃあ、今夜、相手して」
「っ……もうっ」
俺の腕の中でくるりと反転した彼女は、照れながら俺の胸を小突いて来た。
可愛いやつだな。